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月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜

十数年想い続けた謝祁と、ようやく夫婦になった顧明月。だが記憶を失った彼は、命を救ったのは寧安郡主だと思い込み、明月が彼女を追いやって婚約を奪ったと決めつけ、冷たく突き放す。想い続けた末、明月を待っていたのは悲惨な最期だった。 再び目を覚ますと、そこは婚礼前。今度こそ謝祁を追わない。明月は迷わず婚約を解き、別の人生を選ぶ。ところが、彼女が離れた途端、謝祁の態度が変わり始め――

Story Recap

七年の夫婦生活で、互いに憎み合った二人。最後に彼が言ったのは「この命はあなたに返した。婚約は、もし来世があれば、どうか私を許してほしい」でした。顧明月はその言葉を胸に、城楼から身を投げます。そして目を覚ますと、そこは婚礼前の十七歳。彼女は迷わず、婚約を自ら解消するのでした。

前世の記憶が告げた、別れの始まり

顧明月と謝祁は幼い頃から共に育ち、両家の取り決めで婚約を結んでいました。ところが謝祁が落馬して記憶を失い、命を救ったのは寧安郡主だと思い込んだことから、すべてが狂い始めます。明月は、恩人を追い払って婚約を奪った悪女だと決めつけられたのです。

前世、明月は婚書を手に謝家へ乗り込みました。「私たちは幼馴染で、婚約もしている。あなたは私を娶ると約束したはずよ」。しかし記憶が戻った謝祁が返したのは、あまりに冷たい一言でした。「幼い頃は恋愛を知らなかった。君への想いは兄妹のそれに過ぎない」。

その後、寧安郡主は北狄へ和親に出され、謝祁はそれを明月のせいだと七年間恨み続けます。「君が寧安を追い出したんだ。君が彼女を、そして俺を壊したんだ」。やがて叛軍が城に押し寄せた時、謝祁は明月を馬に括り付けて城外へ逃がし、自ら門を守って矢の雨に倒れました。最期まで寧安から贈られた平安結びを握りしめ、こう言い残して。「この命はあなたに返した。婚約は、もし来世があれば、どうか私を許してほしい」。明月は城を出て三日後、喪服をまとって城楼から飛び降りたのでした。

戻ってきた十七歳、私から婚約を解きます

再び目を開けると、そこは額に血をにじませた十七歳の謝祁が、茫然と母を見上げる場面でした。「母上、この人は誰だ」。明月は謝夫人が口を開くより早く、膝をついて告げます。「臣女、顧明月は謝小将軍に婚約の解消を申し上げに参りました」。

月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜 - 戻ってきた十七歳、私から婚約を解きます

謝祁はほっとした表情を浮かべました。けれど明月は気づきます。彼もまた、前世の記憶を持って戻ってきたのだと。だからこそ、前世のように婚書を振りかざして迫ってくるのではと身構えている。明月は婚書を取り出し、静かに続けました。「長年のお世話、感謝いたします。ですが私の想いは兄妹のそれに過ぎません。この縁談は両家の長老が決めたもの。今は父母もおりませんゆえ、これ以上は不要かと。今後はそれぞれの道を歩みましょう」。

月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜 - 戻ってきた十七歳、私から婚約を解きます

謝夫人は笑みを薄くして諭します。「明月、いい子ね。でも阿祁は今、寧安郡主を想っている。郡主は身分も高く、父兄も朝廷で力を振るっている。娶れば阿祁の出世にも良い。無理に引き合わせても幸せにはなれないわ」。前世と同じ言葉でした。あの時は聞く耳を持たなかった明月も、今はそっと手を引いて微笑みます。「お心遣い、ありがたく存じます。ですが、私には既に心に決めた縁談がございます」。

返された贈り物と、届かぬ想い

明月は三年暮らした小院に戻り、樟の木箱を用意させました。十二歳の時に謝祁が彫った小木馬、十四歳の上元節に二時間並んで買った瑠璃灯、初陣から持ち帰った短刀。そして老将軍に三か月も頼み込んで手に入れた温玉。「明月、俺は一生お前だけに優しくする」。耳を赤らめてそう囁いた彼の想いは、確かに本物でした。

そこへ謝祁が血相を変えて踏み込みます。「母上が、お前には心に決めた縁談があると」。明月は木馬を箱に収め、「あなたには関係のないことです」と返しました。謝祁は冷笑します。「顧明月、婚約を解消すると騒いでおいて、それは駆け引きか。俺の品を一つ一つ眺めて、これで心が戻ると思っているのか」。そして温玉を手に取り、こう吐き捨てます。「私が好きなのは寧安だ。この生涯、彼女以外は娶らない。たとえあなたが身分を落として妾に望んでも、私は要らない。両親を亡くしたからといって、謝家が一生お前を養うと思うな」。

明月の目に涙がにじみます。かつて他の娘が言い寄っても、謝祁は「婚約者がいる、彼女が嫌がる」と断っていました。柱の陰でそれを聞き、密かに喜んだ日々。今、その優しさは別の誰かへ向けられています。けれど明月は顔を上げ、笑ってみせました。「これらには名前など刻まれていません。小将軍、記憶を失ったのなら、どうしてあなたの贈り物だと分かるのです。それとも、もう思い出したのですか」。

謝祁は一瞬たじろぎ、「多くは俺が手ずから作った。だから分かる」と言い訳します。明月は最後の品を箱に納め、蓋を閉じて差し出しました。「それなら、お返しします。婚書は既に返し、旧物も返した。これより後、あなたと私は何の関わりもない」。謝祁は箱を受け取らず、手の甲に青筋を浮かべて問います。「一体、誰に嫁ぐつもりだ」。

宮中へ、そして止まらない焦り

「それは小将軍には関係のないことです」。そう言い残し、明月は翌日、宮中へ参りました。そして満朝の前で告げます。「臣女は願います、賀蘭昭と共に北狄へ戻り、両国の安寧を守ることを」。ざわめく殿中。「謝祁と婚約があるのでは」「彼は寧安郡主を想っている。臣女は横から奪いたくはございません。二人を成全したいのです」。北狄の質子は三日後に塞外へ発つ。帰らぬ旅となるやもしれぬと問われ、明月は一瞬ためらい、すぐに伏して言いました。「臣女、悔いはございません」。

彼女には理由がありました。前世、明月が道中で足を折った時、謝祁から返ってきたのは「自分のことだ、俺に関係はない」の一言。その時、唯一の披風をかけて救ってくれたのが賀蘭昭でした。北狄の捨て駒と言われようと、心根の優しい人と共に国境の安寧を換えるなら、それで十分だったのです。

同じ頃、宮中から宗室の娘を和親に選ぶという報せが漏れ聞こえると、謝祁は傷も癒えぬまま動き出します。南海の夜明珠、北境の雪狐裘、西域貢ぎの瑠璃盞、半人ほどの血珊瑚。聘礼を流れるように運び出しながら、なお足りぬと郊外へ出て、自ら一対の雁を射落としました。向かう先は、寧安王府。まるで、寧安が前世のように遠くへ嫁いでしまうのを恐れるかのように――。

明月の静かな決断と、謝祁の止まらない焦り。すれ違う二人の想いは、この先どこへ向かうのか。あなたなら、彼の遅すぎた後悔を許せますか。

Cast

  • 顾明月 — protagonist
  • 谢祁 — protagonist
  • 宁安郡主 — supporting
  • 谢夫人 — supporting
  • 贺兰昭 — supporting

FAQ

「月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜」のあらすじは?

ShortMax の公式アプリまたはサイトで全話を視聴できます。本ページではあらすじ・キャスト・予告編を紹介しています。

「月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜」はどこで見られますか?

ShortMax の公式アプリまたはサイトで全話を視聴できます。本ページではあらすじ・キャスト・予告編を紹介しています。

「月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜」はどんなタイプのショートドラマですか?

裏切り、隠された身分、重生(生まれ変わり)、歴史・宮廷、王族、二度目のチャンス、身分差、下剋上などの要素を組み合わせた作品です。重生したヒロインが婚約解消から和親へと進む「追妻火葬場」系の歴史ロマンスです。

「月は二度と照らさない 〜若将軍の遅すぎた後悔〜」の主な登場人物は?

主人公は重生した将門の孤女・顾明月と、記憶喪失の少年将軍・谢祁です。ほかに谢祁が心を寄せる宁安郡主、顾明月に退讓を勧める谢夫人、北狄の質子で顾明月が和親の相手となる賀蘭昭が登場します。

顾明月はなぜ谢祁との婚約を自ら解消したのですか?

前世で七年間も互いを苦しめ合った末、谢祁から「来世は自分を許してほしい」と言われたことが理由です。重生した顾明月は同じ過ちを繰り返さないため、谢祁が記憶喪失で宁安郡主を選んだこともあり、自ら「臣女顾明月是来向谢小将军退亲的」と告げて婚約を解消しました。

顾明月が北狄への和親を申し出たのはなぜですか?

宁安郡主の代わりに北狄へ嫁ぐことで、前世の因縁から離れようとしたためです。顾明月は「臣女愿随贺兰昭回北狄,护守两国安宁」と自ら請願し、前世で自分を救ったことのある賀蘭昭のもとへ向かうことを選びました。

顾明月が退婚した後、谢祁はどう反応しましたか?

谢祁は「我喜欢的是宁安,此生非她不娶」と公言しながらも、顾明月の決絶に戸惑い、欲擒故縦ではないかと疑います。さらに顾明月が和親を請願したと知ると、傷を押して聘礼を担ぎ、宁安王府へ提親に出向きました。

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